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コンテンツマーケティングの種類7選!自社における選定のコツも伝授

作成者: 吉原 緑子|2025年03月05日

コンテンツマーケティングは、BtoBマーケティングでよく取り組まれている手法です。自社でも実施を検討している、またはこれから始めようとしており、「そもそもどのような種類があるのか」「やるからには成果を出したい」といったふうにお考えの担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、コンテンツマーケティングの代表的な種類をお伝えしたうえで、成功させるためのコツも伝授します。成果を上げるためにも、コンテンツマーケティングの概要を理解したいご担当者様は、ぜひご一読ください。

コンテンツマーケティングとは、有益なコンテンツを提供することによって商品・サービスの認知度を高め、顧客を獲得するためのマーケティング手法のことです。インターネットの普及により、担当者が自ら情報収集するようになったため、コンテンツマーケティングを取り入れるBtoB企業は増加傾向にあります。

コンテンツには多くの種類があり、たとえば現在ご覧いただいているこの記事は“記事コンテンツ”に該当します。種類によって、特性やターゲット、流入経路などが異なるので、目的に合わせて実施するコンテンツを選ぶことが大切です。なお、種類の詳細は次項でお伝えします。

コンテンツマーケティングの基本については、こちらの記事で詳しく紹介しています。基礎固め、または復習としてもぜひご活用ください。
「【完全版】コンテンツマーケティングとは?成功につながる手順や事例を紹介」

コンテンツマーケティングを成功させるには、ターゲットや目的に応じてコンテンツの種類を使い分ける必要があります。

ここでは、代表的な7種類を紹介します。

記事コンテンツは、コンテンツマーケティングの中心的な手法として、多くの企業に採用されています。ユーザーに情報を提供することによって、ブランド認知を高めることを目的としています。

記事コンテンツには、ブログ記事やニュース記事、インタビュー記事などが含まれます。これらはSEO戦略においても重要な役割を果たし、効果的なキーワードの使用やユーザーファーストな内容の追求によって、検索エンジンのランキングを向上させられる可能性があります。さらに、高品質な記事コンテンツはユーザーの信頼を得るための基盤となり、リードジェネレーションや顧客のロイヤリティ向上にもつながります。また、視覚的要素や内部リンクを取り入れることでエンゲージメントを高め、サイト内の滞在時間を延ばすことも可能です。

質の高い記事コンテンツが増えるほど、流入や集客が見込めるため、中長期的に取り組むべき施策の一つです。ただし、 成果が出るまで根気強く続ける必要があり、定期的な更新と品質の維持が難しい場合は外注するのもよいでしょう。

SNSも、現代のコンテンツマーケティングにおいて不可欠なツールの一つです。X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどの多様なプラットフォームを活用することによって、企業はターゲットと直接コミュニケーションを図り、ブランド認知を高めることができます。

SNSでは、双方向のコミュニケーションが可能でリアルタイムでのフィードバックを得られます。ユーザーからのコメントやシェアを通じて投稿が広範囲に拡散しやすく、潜在顧客へリーチする機会を増やせます。また、SNSでは、写真や動画を駆使することで、より魅力的なストーリーを伝えることが可能です。

さらに、広告機能を活用すれば、特定のターゲット層に向けてカスタマイズされたコンテンツを配信できるため、効率的なリードジェネレーションも期待できます。

SNSを運用するメリットや企業向けのSNSの種類にご興味がある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
「コンテンツマーケティングに必須のSNSのメリットは?運用時の注意点も紹介」

動画コンテンツは、視覚と聴覚を同時に刺激することで、多くの情報量を短時間で効率的に伝えられるコンテンツマーケティングの手法として注目されています。特にスマートフォンの普及と高速インターネット環境の整備により、ユーザーが手軽に動画を視聴できるようになったことから、その重要性は増しています。

動画コンテンツには、商品の使い方を紹介するチュートリアルビデオやブランドのストーリーを伝えるプロモーションビデオなど、さまざまな形式があります。視覚的な魅力とストーリーを組み合わせることによって、視聴者の感情に訴えかけ、インパクトを与えることが可能です。

また、動画はSEOにも関係しており、Webサイトの滞在時間を延ばすことで検索エンジンにおける評価を高める効果が期待できます。動画コンテンツはユーザーの興味を引きつけ、テキストや画像だけでは表現しきれない情報を伝える手段としてこれからの時代に欠かせないマーケティング手法だと言えます。

動画を活用したコンテンツマーケティングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
「【2025年最新版】動画を活用したコンテンツマーケティングをマスターする方法」

ホワイトペーパーは、コンテンツマーケティングの一環として、関心の高いユーザーに対して専門的な情報を提供するための文書です。自社サービスの詳細な情報や導入事例、業界の知識などがまとめられています。

自社のWebサイトからのダウンロード、またはメールマガジンでの配布が一般的です。ダウンロードの条件として、メールアドレスや電話番号、所属先企業の情報などを求めることができるため、リード獲得から育成、リードの関心調査までマーケティングプロセスで幅広く利用されています。その際に取得した顧客情報をもとに、新たなマーケティング施策を打つことも可能です。

特にBtoBマーケティングの場合、ホワイトペーパーを自社の営業活動における説明資料としても活用できます。そのため、コンテンツマーケティングの最初の取り組みとして始めるのもよいでしょう。

ウェビナーはオンライン上で実施するセミナーで、オフラインでのセミナーを開催できなかったコロナ禍に急速に普及したBtoB向けのコンテンツマーケティングの手法です。専門家によるノウハウや製品・サービスに関する詳しい情報などを、多くのターゲットに向けて発信できます。

リアルタイム配信であれば、参加者からの質問や意見をその場で受け付け、双方向のやり取りが可能です。また、録画したウェビナーの映像を動画コンテンツとして後日公開することも可能で、これにより一度のイベントで得られる情報を広く拡散することができます。さらに、ウェビナーを通じて得られた参加者のデータやフィードバックは、今後のマーケティング戦略に有効活用できます。

時間や場所の制約なく多くの人々にリーチできるウェビナーは、コストパフォーマンスが高く、効果的なコンテンツマーケティングの手法として活用しない手はないでしょう。

メールマガジンは、Eメールを使って定期的に情報を発信するコンテンツマーケティングの手法です。新製品やイベント情報、業界ニュースなどをユーザーに直接配信することができます。

メールマガジンの配信先は、ホワイトペーパーのダウンロードやウェビナー参加の際に獲得したリードです。定期的な配信によって、自社の認知からリード育成、購入を目指します。

効果的なメールマガジンを作成するには、魅力的な件名やコンテンツの質を意識するのはもちろん、ターゲットによって内容を変更するなど、柔軟な対応が重要になってきます。ビジネスシーンでは依然としてメールの利用率が高いため、BtoBマーケティングにおいて欠かせないマーケティング手法だと言えます。

コンテンツマーケティングの手法としては、1ページ構成のWebページであるランディングページも挙げられます。特定の商品・サービスが紹介され、広告やメルマガのリンクなどから流入したユーザーを購入や登録、問い合わせにつなげることを目的としています。

ランディングページは記事コンテンツと似ている部分もありますが、1ページに情報が集約されており、ユーザーに直感的に情報を伝えられるようなデザイン性が重視されます。また、広告感を弱めユーザーに寄り添うには、読み物型の記事を作成し、明確なメッセージやベネフィットを伝えることが大切です。

なお、設計が不十分だと離脱率が高まるため、A/Bテストを実施しデータを基に継続的な改善を行うことが、より高い成果を生み出す鍵となります。

思いつきでコンテンツを制作しても、十分な成果を上げることは叶いません。せっかく予算や人的リソースを投じてコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、以下のコツを押さえておきましょう。

費用対効果を高めるためにも、ぜひこれら4つを意識してみてください。

あらゆるビジネス施策に該当しますが、コンテンツマーケティングを成功させるための第一歩は、その目的を明確にすることです。

目的を明確化することで、どのような種類のコンテンツが向いているのかを判断しやすくなります。たとえば、ブランド認知度の向上を目指す場合、多くのターゲットにリーチできるSEO記事やSNS投稿が適しています。一方、リードジェネレーションが主な目的であれば、ホワイトペーパーやウェビナーなど、より専門的で深い情報を提供するコンテンツが効果的です。

このように、目的が明確であれば適切なコンテンツの種類を選定し、効果的なマーケティング戦略を構築することが可能となるというわけです。

コンテンツマーケティングの成功には、ターゲットのニーズや関心を深く理解することも不可欠です。そのためには、ペルソナの設定が効果的です。

ペルソナとは、年齢や職業に加えて趣味や価値観といったライフスタイルについても細かく設定した人物像のことを指します。コンテンツマーケティングでは、ユーザーに寄り添うコンテンツの制作が重要ですから、ペルソナの設定によって、ユーザーの興味や抱えている悩みを発見しやすくなるのです。

なお、ペルソナは1回設定すれば終わりではなく、時代の変化や市場の動向に応じて見直しや更新を行う必要があります。また、自分たちにとって都合の良いユーザーにしないようにしましょう。

コンテンツマーケティングを成功させるには、マーケティングプロセスに沿って適切なコンテンツを選ぶことも意識しましょう。

ユーザーの態度変容を「認知」「興味・関心」「比較・検討」「購入」の4つの段階で分けた場合、それぞれの段階で最適なコンテンツの内容は変わってきます。たとえば、認知段階では潜在顧客にブランドを知ってもらうために、SEO記事やSNS投稿を選びたいところです。比較・検討段階であれば、ホワイトペーパーやウェビナーなどより専門的な情報を提供できるコンテンツが有効です。各段階において、ユーザーの状況に合わせたコンテンツを提供していくことが大切になってきます。

コンテンツマーケティングを成功させるには、自社だけですべてを賄うのではなく、専門家のアドバイスを得ることも重要です。効果的な戦略や最新のトレンドを取り入れるためにも、コンテンツマーケティングの知見が豊富な会社に相談することをおすすめします。

専門の会社に依頼すれば、自社に適したコンテンツの種類の提案はもちろん、全体的な戦略の構築についても具体的なアドバイスを受けることができます。また、外部の視点を持つことで、社内では気づきにくい課題や改善点を指摘してもらえることもあるでしょう。

知見が豊富な会社に相談することによって、自社のリソースを効率的に活用しながら、コンテンツマーケティングの成功に最短距離で近づけます。

本記事では、コンテンツマーケティングの代表的な種類を詳しくお伝えしました。

コンテンツマーケティングに取り組む際は、どのコンテンツを選ぶのかが成功の鍵を握ります。なぜなら、種類によって、特性やターゲット、流入経路などが異なり、目的に合わせてコンテンツを選ばなければ成果を上げることはできないためです。具体的には、ブランド認知度の向上を目指すならSEO記事やSNS投稿を、リードジェネレーションが主な目的であれば、ホワイトペーパーやウェビナーなどを選びましょう。

自社だけでコンテンツマーケティングを進めることも可能ですが、専門的な知識や経験が求められるのもまた事実です。メインの業務が逼迫しており、社内の人的リソースが不足している場合もあるでしょう。そのような場合は、マーケティング業務を徹底サポートできるcontennaにご相談ください。記事コンテンツやSNS、ホワイトペーパーはもちろん、動画コンテンツもグループ会社と連携し、どの種類にも柔軟に対応してコンテンツを作成いたします。戦略設計や運用改善もサポートしますので、ぜひ一度お問い合わせください!

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