
マーケ担当者必見!HubSpotはいくらで使える?プランの特徴と料金を徹底比較
顧客管理に紐づいたマーケティング、営業案件管理、カスタマーサービスを運用するにあたり、HubSpotの導入を検討されている方も多いでしょう。
しかしあまりの機能の多さに、一体どの製品を導入するべきなのか、無料プランと有料プランの違いは何なのか迷ってしまうところ。
そこで今回は、プランごとの料金や機能の違い、無料プランでできること、有料プランでできることなどを詳しくご紹介していきます。導入を検討されている方はぜひ最後までお読みください。
各プランの料金について
HubSpotには無料版を含め、6つのソフトウェアが提供されています。
主に導入されるのは「Marketing Hub」「Sales Hub」「Service Hub」の3つ。まずは各Hubごとに、簡単な料金比較をしてみました。
どのプランを導入するのが良いか悩んでいる方、プランごとの特徴などを知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
Marketing Hubの料金表
プラン | Starter | Professional | Enterprise |
---|---|---|---|
料金 | ¥2,160〜 | ¥96,000〜 | ¥432,000 |
主な機能 |
全ての無料ツール、フォーム、Eメールマーケティング、広告管理、ランディングページ、共有受信トレイなど |
全ての無料ツール、フォーム、Eメールマーケティング、広告管理、ランディングページ、Google search consoleとの連携、CTA、A/Bテスト、Salesforceとの連携など |
全ての無料ツール、フォーム、Eメールマーケティング、広告管理、ランディングページ、CTA、A/Bテスト、YouTubeアナリティクス連携、チーム編成、適応型テスト など |
Sales Hubの料金表
プラン | Starter | Professional | Enterprise |
---|---|---|---|
料金 | ¥2,160〜 | ¥54,000〜 | ¥144,000 |
主な機能 |
全ての無料ツール、ウェブチャット、チャットボット、レポートダッシュボード、Eメール追跡&通知、共有受信トレイ、スニペットなど |
全ての無料ツール、ウェブチャット、チャットボット、 Eメール追跡&通知、カスタムレポート、Salesforceとの連携、コール文字起こしとコーチングなど |
全ての無料ツール、チャットボット、Eメール追跡&通知、カスタムレポート、コール文字起こしとコーチング、Salesforceカスタムオブジェクト同期、チーム編成など |
Service Hubの料金表
プラン | Starter | Professional | Enterprise |
---|---|---|---|
料金 | ¥2,160〜 | ¥54,000〜 | ¥144,000 |
主な機能 |
全ての無料ツール、ウェブチャット、共有受信トレイ、チャットボット、チームの共有アドレス、スニペット、Eメールテンプレートなど |
全ての無料ツール、ウェブチャット、チームの共有アドレス、スニペット、ナレッジベース、カスタムレポート、ヘルプデスクの自動化、Salesforceとの連携など |
全ての無料ツール、ウェブチャット、チームの共有アドレス、ナレッジベース、ヘルプデスクの自動化、Salesforceカスタムオブジェクト同期、チーム編成など |
【1】無料プランあり!費用をかけず様々な機能を利用可能
Marketing Hub、Sales Hub、Service Hubでは、無料で利用できるプランもございます。無料ながらも以下のような機能を利用できるため、試しに利用してみたい企業様にもおすすめです。
■コニュニケーション系の機能
ランディングページやフォームの作成、メールマーケティング、広告管理など
■セールス系の機能
見積もり、取引、コール、カスタムサポートなど
■顧客管理・分析系の機能
リストセグメンテーション、メールの追跡&通知など
CRM、MA、SFA、取引パイプライン、タスク管理といった様々なツールを一つのプラットフォームで管理可能。HubSpotのロゴがついたり、項目内の制限や上限数があったりするものの、他にも様々な機能を無料で利用できます。
上限数が設けられていたり使える機能に制限がかかっているため、何十万人もの顧客数を抱えるような大きな会社や事業より、BtoBや顧客数の少ないBtoCなど少数精鋭で運営している部署におすすめ。顧客管理ツールを低コストで使い始められます。上位プランへのアップグレードも可能ですので、まずは無料プランから試してみるのがいいですね。
【2】Marketing Hub(有料プラン)でできること
以降では各サービスの有料プランでできることについて解説いたします。
まずは『Marketing Hub』について。
プランごとの大きな違いといえば、メールマーケティングの利便性に差があるところでしょう。ランディングページやフォームから告知・集客をする際、フォローメールを送る程度であれば無料プランでも十分ですが、やはり有料プランの方が制限も少なくより本格的なメールマーケティングを効率良く行えます。

Marketing Hub「Starter」プランの特徴
フォーム | HubSpotロゴを削除、その他追加機能あり |
---|---|
メールマーケティング | 送信件数(月あたり)はマーケティングコンタクト数の5倍まで。 メール送信ドメインを接続して認証(HubSpotロゴを削除) |
広告管理 | 全ての広告タイプを使用可。2件のコンタクトおよび会社リストオーディエンス |
ランディングページ | HubSpotロゴを削除、制限付き機能あり |
共有受信トレイ | 1件の受信トレイに制限 |
Starterプランは、メールマーケティングをメインに行いたい人におすすめです。
ほかのプランと比べると制限は多いものの、月あたりの送信件数はマーケティングコンタクト数の5倍まで可能となっています。
Marketing Hub「Professional」プランの特徴
フォーム | HubSpotロゴを削除、その他追加機能あり |
---|---|
メールマーケティング |
月あたりの送信件数はマーケティングコンタクト数の10倍まで。 メール送信ドメインを接続して認証(HubSpotロゴを削除) |
広告管理 | 全ての広告タイプを使用可。5件のコンタクトおよび会社リストオーディエンス |
ランディングページ | HubSpotロゴを削除、制限付き機能あり |
共有受信トレイ | 最大100件の受信トレイ |
Professionalプランではより本格的な運用を行えるため、Starterプランと比べてできることも上限数も上がります。
条件を指定しメールを自動送信することも可能
「○日後に××に関するメールを送る」 など、条件を指定してメールを自動送信することも可能です。
メールの開封率やCTAのクリック数など各種レコードを確認できるようになるため、戦略の見直し時にぜひ活用したいもの。Starterプランよりもパーソナライズ化していきたいという方におすすめです。
Marketing Hub「Enterprise」プランの特徴
フォーム | HubSpotロゴを削除、その他追加機能あり |
---|---|
メールマーケティング |
月あたりの送信件数はマーケティングコンタクト数の20倍まで。 HubSpotロゴを削除、その他追加機能あり。 |
広告管理 | 全ての広告タイプを使用可。15件のコンタクトおよび会社リストオーディエンス |
ランディングページ | HubSpotロゴを削除、制限付き機能あり |
共有受信トレイ | 最大200件の受信トレイ |
最後にEnterpriseプランについて。こちらにはほぼ全ての機能が備わっているため、マーケティング活動を効率化させたい方や顧客満足度を高めたい方におすすめです。
メールマーケティングやランディングページの作成、広告管理など、インバウンドマーケティングに力を入れたい方はぜひ検討してみてはいかがでしょう。
【3】Sales Hub(有料プラン)でできること
続いて『Sales Hub』について。
基本的にProfessionalプランまではサポート重視、Enterpriseプランは効率化重視となっています。商談ミーティングの設定や見積もりの作成は無料プランでも行えますが、より顧客との関係性を深めながら営業活動に力を入れたい方は、有料プランを活用してコミュニケーションの質を高めていきましょう。

Sales Hub「Starter」プランの特徴
ウェブチャット | HubSpotロゴを削除 |
---|---|
チャットボット |
制限付き機能 |
レポートダッシュボード | 10件のダッシュボード、ダッシュボードあたり10件のレポート |
メール追跡&通知 | 無制限のメール開封通知とクリック通知 |
共有受信トレイ | 1件の受信トレイに制限 |
スニペット | 最大5,000件のスニペット |
こちらではメールの追跡や開封通知などを確認できるため、各顧客に対して最適なタイミングでメールを配信したり、迅速にコニュニケーションを取ったりできるようになります。
メールマーケティングのサポートの質を高めて営業活動を効率化させたい方、顧客との関係性を深めていきたい方におすすめです。
Sales Hub「Professional」プランの特徴
ウェブチャット | HubSpotロゴを削除 |
---|---|
チャットボット |
追加機能 |
チームの共有アドレス | あり |
メール追跡&通知 | 無制限のメール開封通知とクリック通知 |
共有受信トレイ | 最大100件の受信トレイ |
スニペット | 最大5,000件のスニペット |
ProfessionalプランはStarterプランと比べて機能の制限が少なくなるため、より質の高い営業サポートを行えるようになります。
例えばコール機能。Starterプランでは8時間までだったのが33時間と、通話時間の制限が大幅に減ることで余裕を持って対応ができるでしょう。コミュニケーションの質も上がりますし、チーム単位で営業分析や営業機能を使いたい際にもおすすめです。
Sales Hub「Enterprise」プランの特徴
ウェブチャット | HubSpotロゴを削除 |
---|---|
チャットボット |
追加機能 |
チームの共有アドレス | あり |
メール追跡&通知 | 無制限のメール開封通知とクリック通知 |
共有受信トレイ | 最大200件の受信トレイ |
スニペット | 最大5,000件のスニペット |
こちらは営業活動の効率化を図りたい方や成約の確率を高めたい方におすすめです。プレイブックの作成機能もあり、営業の質の向上や成約へのアプローチ方法を各部署で共有することも可能。他2プランにはない細かな機能も解放されます。
【4】Service Hub(有料プラン)でできること
『Service Hub』の無料プランとの大きな違いは、ナレッジベースを登録できるか否かの点になります。顧客体験価値を向上させるべく、ナレッジベースやコミュニティを提供。導入からコンサルティングまで幅広いサポートを行えます。

Service Hub「Starter」プランの特徴
ウェブチャット | HubSpotロゴを削除 |
---|---|
共有受信トレイ |
1件の受信トレイに制限 |
チャットボット | 制限付き機能 |
チームの共有アドレス | あり |
スニペット | 最大5,000件のスニペット |
メールテンプレート | 5,000件のテンプレート |
顧客サポートに重きを置いているツールであるService Hub。
Starterプランでは問い合わせごとのチケットを作成したり、対応進捗をパイプラインで管理できるようになります。またミーティングは予約可能な時間をあらかじめ設定しておくことで、予約リンクを顧客と共有できるようになり日程調整を簡略化できます。
Service Hub「Professional」プランの特徴
ウェブチャット | HubSpotロゴを削除 |
---|---|
共有受信トレイ |
100件の受信トレイに制限 |
チャットボット | 追加機能 |
チームの共有アドレス | あり |
スニペット | 最大5,000件のスニペット |
メールテンプレート | 5,000件のテンプレート |
Professionalプランでは、「よくある質問」の回答を作成できるため、ツールを活用することで顧客の抱える悩みに素早く対応できます。
Starterプランにもチャット機能があり、問い合わせをチケットとして管理できますが、作成や割り当てを自動化したいのであればProfessionalプランが必要。双方間でのストレスを減らし、より深くより良い関係性を築いていきたい方におすすめです。
Service Hub「Enterprise」プランの特徴
ウェブチャット | HubSpotロゴを削除 |
---|---|
共有受信トレイ |
200件の受信トレイに制限 |
チャットボット | 追加機能 |
チームの共有アドレス | あり |
スニペット | 最大5,000件のスニペット |
メールテンプレート | 5,000件のテンプレート |
Enterpriseプランは、前述の2プランの機能強化に加え、自社管理まで行えるようになる優れものです。AIを活用することで通話内容の詳細なレポートを作成できるほか、内容に関連したインサイトを獲得できるコニュニケーションインテリジェンスが充実。ユーザーによる勝手なデータ更新を防ぐべく、フィールドレベル権限なども追加されます。
【5】CMS Hub・Operations Hubでできること
CMS Hubの特徴
Sterter | ¥2,700 |
---|---|
Professional | ¥43,200 |
Enterprise | ¥144,000 |
CMS Hubは、ランディングページやブログなど魅力的なコンテンツを作成したり、SEOやコンテンツの戦略に活用したり、Webサイト上のコンテンツに対してリードナーチャリングを行うことを基本としたツールです。
Starterプラン
主にWebサイトのテーマの変更、ドラッグ&ドロップエディタを使ってページを作成・編集・公開できます。
Professionalプラン
Webサイト全体のSEO問題に対して特定・推奨をしたり、ランディングページなどでA/Bテストをできます。
Enterpriseプラン
機械学習を使用してA/Bテストを強化したり、コンバージョン率を上げられるようテストを自動で最適化してくれます。
Operations Hubの特徴
Starter | ¥2,160 |
---|---|
Professional | ¥86,400 |
Enterprise | ¥240,000 |
アプリの接続や顧客データの同期に整理、ビジネスプロセスの自動化などを実施する際に有効なオペレーションを支援するツールです。
Starterプラン
既存のデータとHubSpotを同期することで、接続されたアプリ間で更新があればすぐに更新内容を渡せるようになります。
Professionalプラン
自動化されたワークフローにJavaScriptなどを実装できるようになったり、ワークフローないのプロパティデータを書式設定することで、高度なデータの計算にカスタム数式を利用できるようになったりします。
Enterpriseプラン
SnowflakeアカウントでHubSpotのデータを共有できるようになります。またレポートしやすくなるようにubSpotのデータをグループ化したり、関数を含んだフィールドを作成できるようにもなります。
まずは無料プランから始め、有料プランにアップグレードしていくのも手段の一つ
有料プランはもちろん、無料プランの基本機能も充実しているHubSpot。まずは試しに利用してみたい、マーケティング業務や営業パフォーマンスを向上させたいけどどのプランを選べば良いのかわからないという企業様は、まずは無料プランから始めてみるのがよさそうです。
利便性を追求したり効率を重視したくなった際に有料プランへアップグレードすることもできますので、現状で何が足りていないか、何が必要かを判断した上で最適な製品を導入してみましょう。
▼HubSpotって何?
弊社ではHubSpotを扱ったことがない方向けに、『HubSpotの基本情報』をまとめた記事を公開しています。HubSpotとは一体何か、概要を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
参考サイト:【初心者必見最新版】HubSpotとは?基本情報