
【5分でわかる】HubSpotシーケンスで成果を上げるためのベストプラクティス
ビジネスのデジタル化が進む中、営業活動やマーケティングの効率化が求められています。そんな中、HubSpotの「シーケンス」機能は、営業チームやマーケティングチームにとって大きな助けとなります。
本記事では、HubSpotのシーケンス機能について詳しく解説し、その基本的な使い方やメリット、他の機能との違い、そして実際の成功事例を通じてその効果をご紹介。
シーケンスを活用することで営業効率の向上や顧客リテンションの強化が期待できるため、業務を効率化してビジネスを成長させたい方はぜひご一読ください。
HubSpot「シーケンス」基本的な機能と作成方法について
HubSpotのシーケンスを効果的に活用するためには、いくつかのベストプラクティスを理解しておくことが重要です。まずは本項目にて、HubSpotの「シーケンス」の基本的な機能について詳しく解説いたします。
HubSpotのシーケンスとは
HubSpotのシーケンスとは、主に営業活動やマーケティング活動を自動化するための強力なツールです。
特に営業担当者が見込み客と継続的に接触するために使われ、シーケンスを利用することで、従来複数のステップで構成される一連のメールやタスクの自動送信や実行が可能に。営業担当者は手間を省き、効率的にターゲット顧客にアプローチできるようになります。
またシーケンスは個別のカスタマイズも可能です。ターゲットの行動や反応に応じて次のステップを調整すれば、よりパーソナライズされたコミュニケーションも実現するでしょう。

シーケンスの作成方法
シーケンスの作成は非常にシンプルで、HubSpotのユーザーインターフェースを利用して簡単に行えます。
(1)HubSpotの「シーケンス」タブにアクセスし、「新しいシーケンスを作成」ボタンをクリック
(2)シーケンスの名前を設定し、各ステップ(メール送信やタスクの設定も含む)を追加
→各メールはテンプレートの利用や、パーソナライズされた要素の追加も可能。
(3)各ステップの間隔を設定
→メールが送信されるタイミングや、タスクが実行されるタイミングを細かく調整。
(4)シーケンス全体をプレビュー。問題がないことを確認し、有効化
自動化されたメール送信の設定
シーケンスにおいて自動化されたメール送信の設定も非常に重要です。
(1)ターゲットとなるコンタクトリストを選定し、シーケンスに登録
(2)各ステップにおいて送信するメールの内容を設定
メールのテンプレート
HubSpot内で事前に作成したものを利用できる。パーソナライズされた要素を挿入することで、受信者に対し効果的なアプローチが可能。
(3)メール送信のタイミングを設定
→開封率や返信率を最大化させるためにも、受信者のタイムゾーンや業界のビジネス習慣を考慮することが重要。
(4)受信者の行動に基づいて、次のアクションを自動で決定するトリガーを設定
→効率的かつ効果的なフォローアップが実現。
HubSpotでシーケンスを活用するメリット
HubSpotのシーケンス機能を活用することで、営業チームやマーケティングチームは多くのメリット得られます。本セクションでは、その代表的なメリットについてご紹介します。
営業効率を向上できる
HubSpotのシーケンスを利用する最大のメリットの一つは、営業効率の向上です。
シーケンス機能を使うことで営業担当者は手動でメールを送信する手間を省き、重要なリードや顧客とのコミュニケーションを自動化できます。
営業担当者はより重要なタスクに集中でき、結果として成約率の向上や営業プロセスの効率化が期待できるのです。
シーケンスにはテンプレートを利用する機能もあるため、営業担当者が異なる場合でも一貫性のあるメッセージを送信できます。ブランドイメージの統一はもちろん、プロフェッショナルな印象を与えることができます。

インサイドセールスにも活用できる
インサイドセールスチームにとっても、HubSpotのシーケンス機能は非常に有用です。特に大量のリードに対して効率的にフォローアップを行う必要がある場合、シーケンスを活用することでリードナーチャリングプロセスを自動化できます。
インサイドセールス担当者はより多くのリードを効果的に管理し、最終的には成約に繋げられるでしょう。
またリードの反応や行動に基づいて次のアクションを自動化することも可能。適切なタイミングでフォローアップできれば、リードとの関係を強化し、成約の可能性を高められるはずです。
既存顧客のリテンションにも効果的
シーケンスは新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客のリテンション(顧客維持)にも有効です。定期的なフォローアップやカスタマーサポートを自動化することで顧客満足度を高めつつ、リピート購入や長期的な関係構築を促進していけば、顧客のライフタイムバリュー(LTV)を向上できるでしょう。
HubSpotのシーケンスとワークフローの違いとは
HubSpotのシーケンスとワークフローは、どちらも自動化を進めるための強力なツールですが、異なる用途と機能を持っています。
シーケンスとは
主に営業担当者がリードと一対一でコミュニケーションを取るためのツールです。
特定のリードに対して連続的にメールを送信したり、フォローアップを自動化したりできます。シーケンスは通常、特定のアクションが完了するまで続けられるため、営業活動の効率を大幅に向上できます。
ワークフローとは
こちらはより広範な自動化を実現できるツールです。
特定の条件を満たしたリードを自動的に特定のリストに追加したり、セグメント化されたリードに対して特定のメールが送信したりできます。
ワークフローは複数の条件やアクションを設定できるため、より複雑なタスクを自動化させたい方におすすめです。

それぞれ機能と特徴の違いを解説
HubSpotのシーケンスとワークフローはそれぞれ異なる目的と機能を持ち、適切に使い分けることで、営業およびマーケティング活動を最大限に効率化できます。
▼機能面
シーケンス
・主にメール送信とタスク管理に特化
・個別のリードに対するアプローチが中心
ワークフロー
・メール送信だけでなく、リスト管理、スコアリング、通知など多岐にわたるアクションを設定可能
・特定の条件に基づいて複数のリードやコンタクトに対して一斉にアクションを実行できる
▼特徴面
シーケンス
・営業担当者の手間を省くためのツール
・フォローアップが欠かせない営業活動において効果的
ワークフロー
・マーケティングオートメーションツールとして、リードナーチャリングや顧客のライフサイクル管理において重要な役割を果たす
実際の利用事例、成功事例2選をご紹介
HubSpotのシーケンスについて、実際にどのように活用して成功を収めたのか、具体的な事例を2つご紹介します。
事例1:SaaS企業において営業効率が向上
とあるBtoB SaaS企業の事例です。
同社では営業チームがリードのフォローアップに多くの時間を費やしており、効率性の向上が課題となっていました。
そこで、HubSpotのシーケンス機能を使用し、リードのナーチャリングプロセスを自動化。リードが初回問い合わせを行った後のフォローアップメールや追加情報の提供メールをシーケンスに組み込みました。
その結果、営業担当者は手動で行っていたフォローアップ作業から解放され、より価値の高い活動に集中することができ、結果としてリードから顧客への転換率が20%向上。営業プロセス全体の効率も大幅に改善されました。
事例2:Eコマース企業の顧客リテンション向上
続いてご紹介するのは、とあるEコマース企業がシーケンスを活用して顧客リテンションを向上させた事例です。同社では、顧客が初回購入後にフォローアップメールを送信するシーケンスを設定。
初回購入から1週間後に「商品を気に入っていただけましたか?」というメールが送信され、その後、2週間後には「次回の購入で使える割引クーポン」を提供するメールが自動的に送信されるようにしました。
また1ヶ月後には「新商品のご案内」を含むメールを送信することで、顧客との継続的なコミュニケーションを図るなど、この取り組みにより顧客の再購入率が大幅に上昇。LTV(顧客生涯価値)が向上したほか、顧客からのフィードバックを迅速に収集することで、商品やサービスの改善にも役立てることができました。
これらの成功事例からわかるように、HubSpotのシーケンスはそれぞれの企業のニーズに応じて効果的に活用できます。営業効率の向上や顧客リテンションの強化など、具体的な成果を上げたい方におすすめです。
業務効率化はもちろん、ビジネスの成長に貢献
本記事では、HubSpotのシーケンス機能について詳しく解説しました。シーケンスを利用することで、営業活動やインサイドセールスの効率を大幅に向上できます。
HubSpotのシーケンス機能は営業活動を効率化し、成果を最大化するための強力なツールです。正しく設定し適切に運用していけば、業務の自動化と効率化はもちろんビジネスの成長に貢献します。ぜひ皆様のビジネスにおいても、シーケンスを効果的に取り入れてみてはいかがでしょうか。