
「LPO」「EFO」それぞれの効果的な活用方法や成功事例を紹介!Webサイトの成功に必要なポイントとは?
Webサイトの運用を成功させるためには、ユーザーの行動を理解しそれに基づいて最適化を行うことが重要です。そのための手法としてLPOとEFOがあげられます。
ランディングページを最適化していくLPO、エントリーフォームや問い合わせなど入力フォームを最適化していくEFO。本記事ではそれぞれの基本概要や活用方法、成功事例などを詳しくご紹介。LPOとEFOそれぞれの特性を理解し、適切に活用していきながらWebサイトのコンバージョン率を向上させていきましょう。
今後LPO対策に力を入れていきたいマーケティングご担当者様や、SEOと合わせてよく聞く「EFO」について具体的にどんなものなのか知りたいという方はぜひご一読ください。
LPOとEFOの基本概要
LPO(Landing Page Optimization)とEFO(Entry Form Optimization)は、Webサイトの訪問者が目的のアクションを取るまでのプロセスを最適化するための手法です。本セクションでは、LPOとEFOの基本的な概要についてご説明いたします。
■LPO
訪問者がランディングページに到達した時点で関心を引き、行動を促す要素を最適化すること
■EFO
訪問者がWebサイトのエントリーフォーム(問い合わせフォームや購入フォームなど)を完成させるように促すプロセスのこと
LPOは訪問者がサイトに訪れた際のアクションを最大化
LPOとはランディングページを最適化するプロセスのことです。
ランディングページのデザインやコンテンツ内容、ユーザビリティなどを改善していくことで、訪問者がWebサイトに初めて訪れた際のアクション(製品の購入やメールのサインアップなど)を最大化することを目的としています。
EFOはフォームの完成率を最大化させる施策
EFOの主な目的は、ユーザビリティを向上させ入力フォームの完成率を最大化することです。EFOの対象は、購入プロセスの最終段階にあるカートやチェックアウトページ、お問い合わせフォーム、登録フォームなど、訪問者があるアクションを完了するために必要な情報を入力するページ全般のことを指します。

それぞれを実施する上での注意点
LPOとEFOはどちらもWebマーケティングの一環として非常に重要な要素ですが、その目指す目標と対象は大きく異なります。
・LPO
ランディングページのデザインやコンテンツ、ユーザビリティを改善し、製品の購入や資料のダウンロードなど訪問者に取ってほしいアクションを促し成果を高めることが目的。
・EFO
ユーザーがフォームを完成させやすくすることが目標。
それぞれ目標と対象を理解した上で施策を行うのが大切
施策を行う際の注意点はどんなところなのでしょうか。
LPOで重要なことは、サイト訪問から離脱までの全体的なユーザーエクスペリエンスを考慮することです。そのため、サイトのロード時間やコンテンツの質・量、ナビゲーションの使いやすさ、CTAの配置などを見直すことが求められます。
一方、EFOで重要なのはユーザーがフォームを送信するまでのプロセスをスムーズにすることです。フォームのデザインや必要な入力項目を最適化したり、エラーメッセージを表示させたり、ユーザーが必要以上に時間をかけず簡単に情報を入力できるよう設計しましょう。
■LPO
・目的:LPを改善し訪問者に取ってほしいアクションを促すこと
・施策のポイント:サイトのロード時間、コンテンツの見直し、ナビゲーションの使いやすさ、CTAの配置など
■EFO
・目的:ユーザーがフォームを送信するまでのプロセスをスムーズにすること
・施策のポイント:フォームのデザインや入力項目の数の最適化、エラーメッセージの表示など

LPOとEFOはセットで活用するのが効果的
LPOとEFOはそれぞれ単独で効果を発揮する一方、セットで活用することでより効果的にサイトを最適化していけます。
LPOの狙いはユーザーがページに留まること、また目的のアクションを取るまでの流れをスムーズにすること。一方、EFOで目指すのはより多くのユーザーがフォームを完成させること。ランディングページでユーザーの関心を引き、エントリーフォームでその関心を具体的なアクションに繋げるという流れを作ることが重要なのです。
双方をセットで活用してユーザーエクスペリエンスを向上させられればWebサイトのコンバージョン率を高められるでしょう。そのためにもLPOとEFOのそれぞれの特性を理解し、最適な活用方法を見つけることが重要となります。
LPOとEFOを活用した成功事例2選
本セクションでは、LPOとEFOの組み合わせて活用した際の成功事例を2つご紹介します。異なる内容での導入結果ですが、LPOとEFOがどのように相互補完的に働き、Webサイトのコンバージョン率を向上させるのかを示しています。
事例1:大手eコマースサイトでの購入完了率
一つ目はeコマース業界の事例。
LPOとEFOを適切に組み合わせたことで、購入率を大幅に向上させたケースです。
■大手eコマースサイトの改善施策
・商品ページ(ランディングページ)のデザインの見直し
・商品情報やレビュー、関連商品などの配置を最適化
・購入に進むためのエントリーフォームをシンプルかつわかりやすいデザインに改善
→結果:ユーザーの購入完了率が大幅に向上
事例2:SaaS企業でのフリートライアル登録数
二つ目はBtoB企業の事例。
LPOとEFOを適切に組み合わせたことでリード獲得率を飛躍的に改善し、購入率を大幅に向上させたケースです。
■ SaaS企業のフリートライアル登録の改善施策
・製品の特徴や利点を明確に伝えるランディングページを設計
・ページからフリートライアルの登録に進むユーザーに対し、必要な情報入力を最小限に抑えたエントリーフォームを提供
→結果:フリートライアル登録率が大幅に増加
これらの事例からわかるように、LPOとEFOはそれぞれ異なるアプローチである一方、一緒に活用することでより効果的な最適化を実現できます。
それぞれの特性を理解し適切なタイミングと場所で活用することでユーザーのエンゲージメント向上やコンバージョン率の改善に繋げられるでしょう。
まとめ
本記事ではLPOとEFOの基本から、それぞれを実施する上での注意点、またこれらをセットで活用する有効性について詳しく解説いたしました。
LPOとEFOはWebサイトのコンバージョン率向上に重要な役割を果たしますが、単にそれぞれを導入するのではなくはセットで活用するのが効果的です。本記事を参考に自社のWebサイトにもLPOとEFOを適用し、コンバージョン率の向上にお役立ていただけましたら幸いです。
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