インバウンドマーケティングの効率化に欠かせない機能を網羅したHubSpotは、使い道も多彩であることから、「どう使っていけばいいのだろう?」と活用方法に悩んでしまう方も多いことでしょう。
HubSpotには主に5つのソフトウェアが用意されており、これらを組み合わせて使用します。
各Hubはどれもカスタマーサービス業務に欠かせない機能・リソースを揃え、基本的な機能は無料で利用可能。さらに有料版を導入することで、より自社のビジネス・マーケティング活動を推進できます。
その分さまざまな機能が備わっているため、まずは「自社で取り組むべきは何か」を整理した上で、必要な機能・ツールの使い方を覚えていくのが効率的です。慣れるまでは一苦労ですが、一度覚えれば業務効率を加速できます。
今回はたくさんある機能の基本的な使い方について、各Hubごとにご紹介。必要そうなソフトウェアを導入してみたはいいものの、どう使っていけば良いのかわからない方、ぜひご参考ください。
Marketing Hubでは「つながり」をテーマに、シームレスなマーケティング活動を叶える機能が集約しています。
主に下記3つの目的・使い方に合わせて機能が用意されています。
ブログ制作やSEO、広告管理、ソーシャルメディア管理やウェブチャットなどが当てはまります。これらを使うことでより価値の高いコンテンツをつくったり、顧客とのコミュニケーションが図れたりし、訪問者を惹きつけることが可能となります。
いずれも基本的にはアカウントにログイン後、「マーケティング」の欄から選択が可能です。ウェブチャットなどのコミュニケーション系機能については、「コミュニケーション」欄に含まれます。
LPやフォーム制作、Eメール、トラッキングなどが当てはまります。これらを使うことでユーザーの興味関心度合いを測り、ターゲットに合わせたコンテンツを用意することができ、結果リード転換が可能となります。
こちらも基本的には「マーケティング」の欄から選択可能。フォーム制作は「マーケティング」→「リード情報の収集」から、トラッキング関連は「レポート」→「アナリティクスツール」から入ることができます。
マーケティング活動に特化した機能は「マーケティング」欄から、それ以外の営業やカスタマーサクセスでも活用されるだろう機能は「マーケティング」欄以外に格納されている可能性が高いです。
Sales Hubではよりスピーディでシンプルな営業活動を叶える機能が集約しています。
こちらもMarketing Hub同様、主に下記3つの目的・使い方に合わせて機能が用意されています。
営業管理プレイブックという営業スキル向上のためのコンテンツ共有機能や、営業活動に関するデータを確認できるセールスアナリティクスなどが当てはまります。これらを使うことで情報の管理がスムーズになったり、スキルの共有がし合えたりすることから、チーム全体の業務効率向上が見込めます。
業務効率化に欠かせない取引先や案件管理については、「設定」→「オブジェクト」→「取引」まで入り、「パイプライン」の欄で情報格納できます。案件進捗に関しても「パイプライン」から確認と実行が可能です。
ウェブチャットやHubSpot Payments、ミーティング設定やコミュニケーションインテリジェスなどが当てはまります。これらを使うことで顧客へのサポートがスムーズに行え、信頼関係の強化を目指せます。
コミュニケーション関連の機能は「コミュニケーション」欄から実行が可能です。
Service Hubではより顧客満足度を高めるためのカスタマーサービスを叶える機能が集約しています。
こちらもMarketing HubやSales Hub同様、主に下記3つの目的・使い方に合わせて機能が用意されています。
Service Hubにはさまざまな機能が備わっていますが、基本的には「カスタマーポータル」「ウェブチャット」あたりを使うことになるかと思われます。
カスタマーポータルとは、会員専用のWebサイト制作機能のことです。カスタマー🟰顧客一人ひとりのニーズに合わせた情報やサービスの提案ができ、顧客育成や関係構築においてメリットの大きな機能です。
HubSpotでは、このカスタマーポータルをデザイナーなど不要で簡単に構築することができます。
始める際は、「サービス」→「カスタマーポータル」から入り、ドメイン接続等の各種設定を実行していきます。設定の中には、自社のブランドカラーやロゴなども簡単に適用可能です。
ウェブチャットでは、自社のWebサイトに訪れたユーザーとリアルタイムにやり取りできます。これはユーザーとの交流はもちろんのこと、信頼の高い関係構築にも大きく寄与するでしょう。
ユーザーからのメッセージには、担当者などを設けることも可能。内容によってセールスチームに引き渡したり、サービスチームへ流すなどのやり方ができます。
HubSpotが提供するCMSであるCMS Hubは、専門知識がない人でもサイト構築やLPが作成できる点が魅力です。
基本的には直感で操作しやすい作りとなっており、HubSpot初心者の方でも比較的触りやすいのではないかと思います。
具体的には、下記の機能を搭載しています。
基本のコンテンツ管理・運用であれば十分活用できる項目が揃っています。
しばし比較される対象としてWordPressが挙げられますが、WordPressとの違いとしては下記が当てはまります。
CMS Hubは全ての機能を無料で使えるわけではありませんが、プラグインを入れずともSEO最適化が図れたり、MAやCRMとの連携によりスムーズなマーケティング活動に繋げられる点が魅力的です。コンテンツSEOにしっかり取り組みたい企業は、マストなソフトウェアとなります。
Operatrions Hubでは顧客オペレーションのスムーズな適応力の向上を叶える機能が集約しています。
こちらは主に下記2つの目的・使い方に合わせて機能が用意されています。
基本的には、アプリケーション同期やデータ品質管理を活用し、各ツールやアプリケーションを一括管理したいといった使い方ができます。同期可能なアプリケーションは2022年に1000件を突破しました。
例としてはGoogleカレンダーやOutlook、FacebookAdsやZoom、LinkedIn、Slack、TwitterやInstagram、Canvaなど。よく使われる人気のアプリケーションはほぼ同期可能なため、もしこれらを使用している企業なら、Operations Hubでの一元管理は大きな業務効率化につながるでしょう。
5つのソフトウェアごとに、さまざまな機能が集約したHubSpotは、できることが非常に多彩です。多彩な分、きちんと自社の導入目的と照らし合わせて機能把握していくことが重要です。
導入を検討しているご担当者様に関しては、まず自社の課題や検討理由が5つのソフトウェアのどれに当てはまるのかを選択し、そこから機能や使い方を把握していくと、導入判断が取りやすくなるでしょう。