
売上拡大に繋がる! HubSpot『パイプライン』 の効果的な活用法とは?パイプラインの作成方法も解説
HubSpotの『パイプライン』は、売上拡大を目指すビジネスオーナーやマーケティング担当者にとって強力なツールです。
しかしその効果を最大限に発揮するためには、パイプラインについての理解を深めて適切に活用すること、そして実践することが重要です。
そこで本記事では、HubSpotのパイプラインは一体何ができるのか、作成手順や管理方法についても解説していきます。本記事を通してHubSpotのパイプラインを最大限活用していただき、皆様のビジネス拡大に繋げていただけましたら幸いです。
Hubspotのパイプラインとは?
Hubspotのパイプラインとは、販売プロセスを視覚化し管理しやすくするためのツールです。
リードから顧客への変換プロセスを段階的にトラッキングし、ステージごとの進捗を明確に表示することで営業チームは取引の進行状況を一目で把握できるようになります。
各ステージで何が必要なのか、またどのリードに焦点を当てるべきなのかを判断できれば重要なデータに基づいて意思決定を行えますし、パイプラインを効率的に管理することはビジネスの成長を促すための鍵となるのです。
取引の全体像を一目で把握できる
Hubspotのパイプラインは、取引の現在のステージや進行状況、重要な日付など重要な情報を一目で確認できる機能です。
取引の全体像を視覚化できれば営業チーム全体で同じ情報を共有できますし、結果として生産性の向上に役立ちます。
予測分析機能があり戦略的な意思決定に役立つ
Hubspotのパイプラインは予測分析機能も備えています。
データに基づいて将来的な販売予測を立てられれば、企業としても戦略的な意思決定を行いやすくなるでしょう。

取引ステージごとの成功率も追跡できる
ほかにも、Hubspotのパイプラインには取引のステージごとの成功率を追跡する機能もついています。
これによりどのステージで取引が頓挫したか、どのステージが最も効率的に動いているかを明確に把握でき、戦略調整やパイプラインの改善に役立ちます。
各取引に対する予想収益を算出できる
またパイプライン内の各取引に対する予想収益を算出する機能も備えています。
これにより予想収益に基づいてリソースの割り当てもできるようになり、より効果的な販売戦略を立てられるようになります。
Hubspotでパイプラインを作成する手順をご紹介
本セクションでは、Hubspotでパイプラインを作成するにあたっての準備段階から、自社のビジネスプロセスに合わせてパイプラインをカスタマイズする方法を詳しく解説いたします。
【1】まずはバイヤージャーニーを設定
バイヤージャーニーとは、『顧客が商品やサービスを購入するまでのプロセス』を示したもの。顧客がどの段階で何を必要としているかを理解し、適切なタイミングで適切な情報を提供できるようになります。
“顧客の視点から見た購買プロセス”を全体像で捉えられるため、顧客がどの段階で何を必要としているのかを理解した上で最適なコンテンツやサービスを提供できるなど、パイプラインを効果的に活用し営業成果を最大化していくために不可欠なステップと言えます。
【2】Hubspotで パイプラインを設定する方法とは
(1)Hubspotのダッシュボードから「パイプライン」セクションを選択し、「新規パイプライン」をクリック
(2)パイプラインの名称と説明を入力
※ビジネスプロセスを反映するように設定することが重要です。
(3)パイプラインの各ステージを設定
例:初期のリード獲得から最終的な取引成立までの各ステージの設定
→各ステージに名称と確率を設定
そのステージで取引が成功する確率をパーセントで表ます。これは将来的な売上予測を行うために重要な要素です。
(4)以上の設定が終わったら、「保存」をクリックしてパイプラインを作成
新しく作成したパイプラインはすぐに取引の管理に使用できます。

【3】Hubspot でパイプラインをカスタマイズする方法
Hubspotでは、作成したパイプラインのステージを編集したり、新たなステージを追加したり、不要なステージを削除したりすることも可能です。
(1)Hubspotのダッシュボードから「設定」を選択し、その後「パイプライン」をクリック
(2)編集したいパイプラインを選択し、「ステージの編集」をクリック
※ステージの名前や順序、確率を自由に編集できます
(3)ステージを追加したい場合は、「ステージを追加」をクリックし、必要な情報を入力
(4)カスタマイズが完了したら「変更を保存」をクリック
これより皆様のビジネスに合わせてカスタマイズされ、より効果的な取引管理と営業活動の見える化が可能となります。カスタマイズしたパイプラインを活用し、営業の効率化と結果の最大化を目指していきましょう。
【4】ステージにおける通過割合の設定
パイプラインの作成とカスタマイズの一部として、通過割合の設定も重要な要素となります。ステージごとの進行状況を適切に把握し、全体の成績を向上させるための戦略を立てるためにもこの通過割合の設定は欠かせません。
通過割合とは何か
通過割合とは、各ステージでの取引の成功確率を意味します。
(例)
・ステージAからステージBへの移行に成功する取引の割合が80%=通過割合は80%
通過割合は各ステージでの取引がどの程度進行しているかを示す指標となり、どのステージで取引が滞っているか、もしくはスムーズに進んでいるかを把握できるため、それに基づいて戦略を修正していけるのです。
通過割合の設定方法
(1)HubSpotの設定メニューから「取引」を選択
(2)「パイプラインとステージ」をクリック
(3)「通過割合」フィールドに値を入力
※通過割合を設定する際には、過去のデータと現在の状況を考慮することが重要です。
適切な通過割合を設定することでより正確な予測と効率的な営業活動が行えます。
Hubspotのパイプラインを活用して取引を管理
パイプラインを用いて取引のフェーズを視覚化できれば進行状況を一目で確認できますし、より効率的に取引管理を行えるようになります。

HubSpotでは取引の進行状況に合わせてフェーズごとに管理できる
取引管理のステージとは、特定の取引の過程を示す一連のフェーズを指しており、Hubspotのパイプラインを用いて管理できます。
フェーズは取引の進行状況に応じて移動でき、進行具合を視覚的に追跡できます。
・初期接触ステージ
顧客候補との最初の接触が行われる段階。関心を引くような情報を提供。
・見込み客獲得ステージ
顧客の問題やニーズを詳細に理解し、それに対する解決策を提供するための取引を提案。
・解決策提供ステージ
顧客の問題を解決するための具体的なアクションプランを提供し、それがどのように顧客のビジネスを改善するのか、その価値を顧客に伝える。
・交渉ステージ
価格、契約期間、提供されるサービスの範囲など、提案された取引の詳細について顧客と話し合いを行う。
・取引ステージ
すべての条件に合意した後、契約が結ばれ取引が完了。
取引の成功確率と収益を予測し戦略の修正やリソースを再配分
またパイプラインでは予想収益や取引の確率も表示されるため、取引の成功確率と収益を予測でき、戦略の修正やリソースの再配分を行えます。
営業担当者や営業チームが優先的に取り組むべき取引を特定できるなど、取引を効率的に進行させるためにも重要な機能です。
パイプラインは複数作成する
HubSpotのパイプラインは複数作成することも可能です。
異なる商品やサービス、市場、チームごとにパイプラインを設ければ、全体の取引管理が一層容易になるでしょう。
まとめ
今回はHubspotのパイプラインの概要や作成方法、パイプラインを活用した取引管理の方法などについて詳しく解説いたしました。
パイプラインは取引の段階を視覚的に表現し、進捗を一目で把握するための重要なツールです。達成目標に対する進捗状況や成果を視覚的に把握できれば、チームとして、また個人としても管理しやすくなり結果として全体の生産性向上に繋がります。
取引の進行状況や営業チームのパフォーマンスを明確化できれば改善点が見つけやすくなりますし、営業活動や戦略策定をより効率的に行えます。Hubspotの取引パイプラインツールは営業プロセスの管理において非常に有用なツールですので、最大限活用してビジネスの成長に繋げていきましょう。