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HubSpotとGoogle Analyticsを連携!トラッキングコードの発行方法やページの設置方法を解説

作成者: 森川 美涼|2024年03月12日

HubSpotを導入されている方の中には、効果的なマーケティング戦略の策定に関するお悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そんな皆様におすすめなのが、デジタルマーケティングツールの一つであるHubSpotと、Web解析ツールの代表格であるGoogle Analyticsの連携です。

HubSpotとGoogle Analyticsを連携させることで、ユーザーの行動を分析したり、直帰率やコンバージョン数などを解析したりと効果的なマーケティング戦略の策定を行えるようになります。

そこで今回は、両ツールを連携するメリット、またHubSpotからGoogle Analyticsへのトラッキングコードの発行方法やコードをWebページに設置する方法などを解説いたします。

マーケティングの効果を最大化するためにも、ぜひこの機会にHubSpotとGoogle Analyticsの連携を試してみてください。

顧客との関わりを一元管理し、それを基にマーケティング活動を支援するツールであるHubSpot。Webサイトの訪問者行動を深く理解するための分析ツールであるGoogle Analytics。

これらを連携させることで、『ユーザー行動の詳細な分析』ができるようになるほか、それに基づいた『マーケティング施策の企画・実施・検証』がスムーズに行えるようになります。

HubSpotとGoogle Analyticsを連携させることで、マーケティング活動の効果をより詳細に把握し、最適化できるようになるでしょう。

トラッキングコードとは、Google Analyticsが提供する“Webサイトのユーザー行動を追跡するためのJavaScriptコード”のこと。

Webサイトの各ページに設置することで訪問者の行動を詳細に追跡し、分析することが可能となります。訪問者の行動のみならず、訪問者のデバイスや地理的位置など様々なデータを収集できるようになります。

Google Analyticsは、ユーザーのページビューや滞在時間、地域、使用デバイスなどの詳細な情報を提供してくれるツールです。

これをHubSpot連携させることでユーザーの行動をはじめ、セッション、トラフィックソース、コンバージョンパスなどを把握できるように。

アナリティクスの詳細なレポートをHubSpotで閲覧・分析することで、ユーザーの興味・関心や行動パターンをより深く理解できます。

2点目は、マーケティング活動の効果をより具体的に把握できる点です。

例えば、HubSpotで行ったメールキャンペーンの結果をGoogle Analyticsで評価すると、コンバージョン数、売上、ROIなど具体的な成果を明確に把握できるようになります。

ユーザーの分析を詳細に行い、ユーザーのニーズに即したコンテンツを作成したりキャンペーンを設計できれば、ユーザーの満足度を高められ結果的にコンバージョン率の向上に繋がります。

3点目は、分析結果を基にした改善策の実行が容易になる点です。

HubSpotとGoogle Analyticsの連携により、ユーザー行動のトレンドやマーケティング活動の効果をリアルタイムで確認できるようになるため、情報を基にした施策改善や新たな施策立案を迅速に行えるようになるでしょう。

マーケティング戦略を調整してROIを最大化させていくことは、ビジネス成長を促進させるだけでなく、競争力を強化する上で非常に価値があります。

本章ではHubSpotとGoogle Analyticsを連携する具体的な方法を詳しく解説していきます。

Google AnalyticsをHubSpotに導入する前にGoogle Analyticsのトラッキングコードを発行する必要があります。まずはトラッキングコードを発行しましょう。

(1)Google Analyticsのダッシュボードにアクセスし「管理」をクリック

(2)「プロパティ設定」から「トラッキング情報」「トラッキングコード」の順に選択

(3)表示されたトラッキングコードをコピー

続いて、発行したトラッキングコードをHubSpotに設定しましょう。

(1)HubSpotのダッシュボードに移動し「設定」をクリック

(2)設定ページの左側にあるメニューから「Webサイト」を選択し「ページ」をクリック

(3)「編集」をクリックし、ページのヘッダー部分にコピーしたトラッキングコードを貼り付け

(4)最後に「変更を公開」をクリックして、設定を保存

これにより、Google AnalyticsのトラッキングコードがHubSpotに設定され、Webサイトの訪問者の行動を追跡できるようになります。

Google Analyticsは、その強力な機能と洗練されたレポーティングツールによって、Webサイトのパフォーマンスを分析し、マーケティング戦略を最適化するための重要なツールです。

このツールを最大限に活用するためには、その多機能性と複雑性を理解し、適切な設定と解析方法を身につけることが欠かせません。

以降では、Google Analyticsを最大限に活用するための方法3選をご紹介いたします。

Google Analyticsを最大限に活用するための重要なステップは、適切なドメインを設定することです。

ドメイン設定はWebサイトのパフォーマンスを適切に追跡・分析するための基礎となり、トラフィックやユーザー行動、コンバージョンレートなどの重要な指標を正確に把握できるようになります。

ドメイン設定はGoogle Analyticsの管理画面から行います。

(1)プロパティ設定に進み、「デフォルトURL」の欄に自分のWebサイトのURLを正確に入力

(2)トラッキング情報の中の「リファラー除外」に進み、自分のドメインを追加
→自分のサイト内でのユーザー行動が、他のサイトからのリファラーとして誤解釈されることを防ぎます。

(3)複数のサブドメインを運用している場合、またhttpsとhttpの両方を使用している場合、正確なトラッキングのために「クロスドメインの追跡」を設定

ドメインの設定は、Google Analyticsを活用する上で避けて通れない重要なステップです。

皆様のWebサイトのパフォーマンスを正確に測定し最適化するために、正しく設定しましょう。

Google Analyticsを最大限に活用するためには、データ分析の手法を理解し、適切に適用することが重要となります。そのためにもGoogle Analyticsのダッシュボードに表示される多くのメトリクス(データの数値的な指標)とディメンション(データの分析軸やデータ項目)を理解することから始めましょう。

具体的な数値や率を示すデータのこと。Webサイトのパフォーマンスを数値化し、改善の方向性を示してくれます。

その数値が何に関するものなのかを示すもの。

メトリクスの背後にある具体的な状況や環境を理解するために重要であり、この2つを組み合わせることで、どの部分がサイトの成果に貢献しているか、また阻害しているのか把握できるようになります。

次に特定の目標を設定し、それに応じたカスタムレポートを作成。特定のキャンペーンがどれだけのトラフィックやコンバージョンを引き付けているか、どれだけの検索トラフィックを引き付けているかなどを知ることができます。

他には、Google Analyticsの高度なセグメンテーション機能を利用してデータを深掘りし、特定グループの行動を詳細に分析したり、具体的なアクションプランを策定したりしましょう。

最後にデータの分析結果を基に、SEO対策やコンテンツマーケティング・ユーザーエクスペリエンスの改善など、Webサイトの最適化を行うための戦略を立てましょう。

Google Analyticsを最大限に活用するためには、その多様な機能を理解し適切な設定と使い方を把握することが重要です。ここではGoogle Analyticsの機能性について解説します。

データを特定の条件で分割し、詳細な分析を可能にする機能のこと。
特定の地域やデバイスからの訪問者だけを見ることができます。

Webサイトでユーザーに達成してほしい行動を定義し、その達成率を追跡する機能です。ユーザーの行動を具体的な数値で把握できるようになります。

デフォルトのレポートにない特定のデータを表示する機能です。

これらの機能を活用することで、Google Analyticsはただのアクセス解析ツールからビジネスの意思決定を支えるデータ分析ツールへと変貌します。

それぞれの機能がどのように動作するのか、どのように活用していくべきか、きちんと理解した上で活用していきましょう。

本記事では、HubSpotとGoogle Analyticsを連携するメリットや連携方法について詳しく解説しました。

HubSpotとGoogle Analyticsを連携することで訪問者の行動を深く理解でき、結果として効果的なマーケティング戦略を展開することが可能となります。

ユーザーのWebサイト利用状況を把握して最適なコンテンツやキャンペーンを計画し、Webサイトのパフォーマンスを向上させていきましょう。