BI(ビジネスインテリジェンス)ツールが普及している昨今。
時代とともに販売戦略の立て方は変わり、今までの経験や勘で商品を販売する時代ではなくなってきました。
データを基にしっかりと戦略を立てていきたいものの、どうしたらいいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。そんな方にこそ、HubSpotの「ダッシュボード」の活用がおすすめです。
HubSpotのダッシュボードは、データを一元化してビジネスの成果を視覚化する強力なツール。その活用方法を理解できれば、効果的なビジネス戦略を構築したりプロセスを踏んで判断や意思決定を行えるようになったりするでしょう。
本記事ではHubSpotのダッシュボード機能の基本的な概要から活用方法、また効率的に分析するためのダッシュボードの設定方法などを解説していきます。HubSpotを扱っているもののダッシュボードは活用していないという方は、ぜひご一読ください。
HubSpotのダッシュボードとは、オンラインマーケティング戦略を統合的に管理・分析し、最適化するための一元管理ツールです。
マーケティングにセールス、顧客サービス、CRMなど各機能を提供するプラットフォームであるHubSpotですが、その中心に位置するのがこのダッシュボード。
ダッシュボードツールを使用することで、ユーザーは自社サイトのパフォーマンスやユーザーエンゲージメント、リードの生成などあらゆるビジネス指標をリアルタイムで把握できるようになります。
ダッシュボードでは、ウェブサイトの訪問者数やリードの生成数のほか、営業チームの成約率、サイトのトラフィック、コンバージョン率、セールスパイプラインなど様々なKPIを視覚的に理解できます。
データや指標をリアルタイムで把握できればユーザーはビジネスの全体像を把握でき、より賢明な決定を下せるようになるのです。
また共有機能を活用すればチーム全体でデータを見れますし、それを基に議論していけばデータ分析の質を高められ、ビジネス戦略の立案や実行を助ける強力なツールとなり得ます。
ビジネスの全体的なパフォーマンスを一元管理するためのツールであるHubSpotのダッシュボード。データを一覧表示できるだけでなく、タスクの進行状況やチームのパフォーマンス、プロジェクトのステータスなど各種業務の追跡等も一元管理行えます。
ダッシュボードで最もよく使われる機能の一つに『リードの管理』があり、例えばウェブサイトを訪れた個々のユーザーが「どのようなアクションを取ったか」を追跡できるようになります。
ユーザーが最も関心を持っているコンテンツや最も効果的なリードソースを特定することができれば、マーケティング戦略の調整やセールスチームへのフィードバック提供に非常に役立つでしょう。
「コンバージョン率」や「クリックスルーレート」など重要なパフォーマンスメトリクスを追跡することも可能です。これらのメトリクスは、LPやメールキャンペーンの効果を評価・改善していくための戦略立てに重要な要素となります。
またチームのパフォーマンスも追跡できます。各メンバーの成果を可視化できれば、マネージャーやリーダーはチームの生産性向上のための戦略も立てやすくなるでしょう。
HubSpotのダッシュボード機能はモバイルにも対応しています。モバイル端末で手軽にビジネスパフォーマンスをチェックできますので、外出中に万が一問題が発生したとしても迅速に対応でき、ビジネスチャンスを逃さずに済むでしょう。
HubSpotのダッシュボードは、単にデータを表示させるツールではありません。
ダッシュボードを活用することで、ビジネスパフォーマンスのモニタリングが容易になるのは事実ですし、企業の業績向上を目指すにあたり強力な戦略的パートナーとなるでしょう。
本セクションでは、HubSpotダッシュボードを活用したビジネス戦略の具体的な方法をご紹介いたします。
HubSpotのダッシュボードには『レポート機能』があり、この機能のおかげでビジネスデータを視覚化できます。データはユーザーが理解しやすい形で表示されるほか、特定の日付範囲、製品、チャネルなどに基づいてレポートをフィルタリングすることも可能。
ユーザーの行動パターンや購入傾向、ウェブサイトの訪問者数やリードの成長率などを視覚的に把握できれば、製品やサービスの改善、また新たなマーケティングキャンペーンの開始やターゲット顧客の特定などビジネスの方向性を決定する上で非常に有効的です。
マーケティングやセールス、カスタマーサービスなどあらゆる部門のパフォーマンスを一元的に把握することで全体像を明確に理解し、より効果的な戦略を立てていきましょう。
HubSpotダッシュボードを活用してビジネス戦略を立てる際には、そのカスタマイズ機能を上手く使用することが鍵となります。
HubSpotのダッシュボードはカスタマイズ性にも優れており、レイアウト、色、グラフの種類、表示データの範囲、ユーザーニーズに合わせたレポート作成など、あらゆる要素の編集が可能です。
自社のビジネスニーズに合わせて見たい情報や分析したいデータを選択できますので、自分たちのニーズに合わせてカスタマイズすることで最も重要なKPIを一目で確認できます。
重要な情報をすぐに認識することで迅速に意思決定できるようになりますし、必要な場合には適宜戦略調整も行っていきましょう。
またダッシュボード上でのデータの視覚化はチーム全体を通して情報共有を促進でき、より効率的に業務を遂行できるようになるはずです。
HubSpotダッシュボードにおいて強力な機能の一つとなるのが『リアルタイムデータ分析』です。特定の指標を分析するための専門的なスキルは必要なく、市場の動向を迅速に把握したりビジネスの方向性を適切に調整したりできるようになります。
これは顧客のニーズや期待を迅速に把握し、競争力を維持する上で非常に重要な要素です。データ分析を通じて得られる洞察はマーケティング戦略の効果を最大化するだけでなく、競争上の優位性を確保できるようにもなるでしょう。
HubSpotのダッシュボードを作成することは、ユーザーが自身のビジネスデータを一目で把握し、意思決定を迅速に行えるようにするための重要なステップです。
そこで本セクションでは、その具体的な作成手順についてご説明します。
まずはHubSpotダッシュボードの作成手順について学ぶ前に、基本的なセットアップ方法を理解することが重要です。
(1)HubSpotアカウントにログインし、上部のメニューバーから「レポート>ダッシュボード」を選択
(2)「ダッシュボードの新規作成」をクリックし、ダッシュボードに名前を付け、使用するレポートのタイプを選択
※自分が最も頻繁にチェックするメトリクスを基に選択すると良いでしょう。
(3)選択後に「レポートの追加」をクリックし、希望するレポートをダッシュボードに追加
※サイトのトラフィック、リードの数、ディールの進行状況など、ビジネスに関連したさまざまなデータを表示可能
(4)レポートの位置やサイズを調整し、ビジネスに最適なレイアウトにカスタマイズ
(5)「保存」をクリックして作成したダッシュボードを保存
HubSpotダッシュボードの基本的なセットアップが完了したら、次にダッシュボードをカスタマイズする方法を詳しく見ていきましょう。
(1)HubSpotのアカウントにログインし、ナビゲーションバーから「ダッシュボード」を選択
(2)「新しいダッシュボード」をクリックし、ダッシュボードの名前を入力
(3)データの視覚化を行いたい内容に合わせて、適切な「ダッシュボードテンプレート」を選択
(4)画面の指示に従って「作成」をクリック
ダッシュボードを最大限に活用するためにもカスタマイズは必要です。
レポートの追加や削除、レポートの並べ替え、フィルタリングなども行えますし、ダッシュボード自体の見た目を変更することもできます。ビジネスニーズに合わせて最適化しながらダッシュボード機能を使いこなしていきましょう。
本記事では、HubSpotダッシュボードの基本的な概念から活用方法、具体的な作成手順までを詳しく解説しました。
ダッシュボードの作成手順自体はシンプルでカスタマイズ性にも優れていますので、幅広いビジネスシーンでの利用が期待できるでしょう。
本記事を通じてHubSpotダッシュボードの有効な活用方法について理解を深め、皆様のビジネスの成功に活かす一助となれば幸いです。