
【成功事例付き】データに基づくHubSpot「ABテスト」の効果的な活用法とは?
HubSpotを使用しているマーケティング担当者にとって、ABテストはその効果を最大化するための重要な手法かと思います。より効果的にABテストを実施するためには、データに基づくアプローチが不可欠です。
今回は、HubSpotの「ABテスト機能」の基本から具体的な実施手順、成功事例までを包括的にご紹介。データに基づいたアプローチを採用することで、マーケティング効果を最大化する強力なツールとなりますので、本記事を参考にぜひ実践してみてください。
HubSpotにおけるABテストの基本
ABテストとは、マーケティング施策の効果を測定し、最適な戦略を見つけるための非常に有効な手段です。本セクションでは、HubSpotにおけるABテストの基本について詳しく解説します。
用語解説!ABテストとは?
まず、ABテストとは何かを理解することが重要です。
ABテストとは、2つのバージョン(AとB)を比較して、その効果を測定する手法です。具体的には、ウェブページ、メールキャンペーン、広告などの異なるバージョンをランダムにユーザーに表示し、どちらが優れた結果をもたらすかを分析します。
(例)Aバージョンは青色のボタン、Bバージョンは赤色のボタンを使用
→クリック率やコンバージョン率を比較し、どちらのバージョンが目標達成に寄与したかを判断
これを行うことでデータに基づいた意思決定が可能となることはもちろん、マーケティングキャンペーンの効果を最大化したり、リソースを最適に配分できたりと、最適なマーケティング戦略を構築できるようになります。

HubSpotでABテストを行った方が良い理由
HubSpotは、ABテストを簡単かつ効果的に実施できるツールを提供しています。
サービスすべてを一元管理できる
HubSpotはオールインワンプラットフォームであり、マーケティング、セールス、サービスなどのデータを一元で管理。データ収集や分析がスムーズに行えるため、ABテストの結果を迅速に反映できます。
操作が簡単
豊富にあるテンプレートや、ドラッグ&ドロップ機能を使い、テスト対象のバージョン作成を簡単に行えます。
またHubSpotのレポート機能を使えば、ABテストの結果を細かく分析し、どの要素が成功の鍵となったのかを明確に把握することも可能です。
- メールキャンペーンのABテスト
→異なる件名やコンテンツを設定し、どちらがより高い開封率やクリック率を達成するかを測定 - ランディングページのABテスト
→異なるデザインやCTAを試し、どちらが多くのコンバージョンを生むかを確認
迅速なデータ収集
テストの設定や結果の分析が容易に行えるため、迅速にデータを収集し、効果的なフィードバックを得られます。またHubSpotのダッシュボードを活用することで、テストの進行状況をリアルタイムで監視し、必要に応じて調整することも可能です。
HubSpotでABテストを実施する手順
本セクションでは、HubSpotでABテストを実施する手順について解説していきます。

【1】ABテストの準備と前提条件について解説
テスト結果の信頼性を高め、効果的なインサイトを得るためにも、ABテストを始めるにあたりいくつかの条件を満たす必要があります。
テストの目的を明確にする
- コンバージョン率を上げる
- クリック率を向上させる
- ユーザーの滞在時間を延ばす
など
明確な目標を設定しましょう。目的が曖昧だと、テスト結果から得られるインサイトも不明確になりがちです。目標を明確にすることでテスト結果の分析が容易になり、次のアクションを決定しやすくなります。
対象となるページやメールの選定
対象を選ぶ際には、既に高いトラフィックを持つページや、重要度の高いメールを選ぶと効果的です。テスト結果が有意になりやすくなるなど、より信頼性の高いデータを得られます。また見出しやCTAボタンの色など、テストする要素を明確にし、それがユーザー行動にどのように影響するかを仮説立てることも重要です。
【2】テストの設定方法
HubSpotでABテストを設定する手順はシンプルですが、いくつか重要なポイントがありますのでしっかり押さえましょう。
(1)HubSpotのダッシュボードにログイン
(2)テストを実施したいページやメールを選択
(3)「ABテストを作成」ボタンをクリックし、バージョンAとバージョンBを設定
→変更する要素を明確にし、他の要素はできるだけ統一することが重要
(4)テストの期間を設定し、サンプルサイズが十分であることを確認
(5)テストの目的とKPIを設定し、テストを開始
【3】バージョンの作成と管理とは
バージョンの作成と管理は、ABテストを成功させるためにも非常に重要です。まず、オリジナルバージョン(バージョンA)とテストバージョン(バージョンB)を作成します。
- ランディングページのデザイン変更
- メールの件名の変更
など
バージョンBを作成する際には、変更する要素がユーザー行動に与える影響を考慮し、明確な仮説を立てるようにしましょう。テストが進行中であっても、ダッシュボードで結果をリアルタイムで確認し、必要に応じて調整を行うことも可能です。
ABテストを効果的に実施する方法とは

ABテストを効果的に実施するためには、ただテストを行うだけでは不十分です。成功させるためには計画的かつ戦略的なアプローチが必要。そこで本セクションでは、ABテストを効果的に実施する方法について具体的に解説します。
テスト期間とサンプルサイズを決定する
ABテストを行う際、テスト期間とサンプルサイズの決定は非常に重要です。
- 適切なテスト期間
→設定することで信頼性の高いデータを収集できます。一般的に、テスト期間は最低でも1週間から2週間が推奨されており、短すぎる期間ではデータが不十分、長すぎる期間では外部要因の影響を受けやすくなります。
※業界や目的によって異なる場合もありますのでご確認ください。 - サンプルサイズ
→サンプルサイズが小さすぎると、統計的に有意な結果を得るのが難しくなりますし、逆に大きすぎると時間やリソースの無駄につながる可能性があります。適切なサンプルサイズを計算するためにも、事前に期待される効果サイズや統計的な有意水準を考慮しましょう。
結果の分析とフィードバックを行う
ABテストが終了したら、結果の分析とフィードバックを行うことが重要です。
まずは収集したデータを統計的に分析し、どのバージョンがより効果的であったかを判断。単にコンバージョン率やクリック率だけでなく、ユーザーの行動パターンや滞在時間など複数の指標を考慮することが大切です。なお、ただ結果を確認するだけでなく、得られた知見をもとに今後の戦略を改善することがポイントとなります。
(例)特定の要素がユーザーの反応を大きく変える場合
→その要素を他のマーケティングキャンペーンにも適用することが考えられる。フィードバックを元に次のABテストの計画を立て、継続的な改善を図ることで最終的な成果を最大化。
HubSpotでABテストを行ったことで成果を得られた事例2選
ここでは、HubSpotを活用してABテストを行い、成果を上げた2つの事例をご紹介します。

(1)高コンバージョンを達成したメールマガジンの例
ある企業では、メールマガジンの開封率とクリック率を向上させるためにABテストを実施。その結果、メールマガジン全体のコンバージョン率が大幅に向上し、売上にも貢献しました。
- 件名の比較
件名のバリエーションを複数作成し、それぞれのバージョンでテスト
→特定のキーワードを含む件名が最も高い開封率を記録 - クリック率の比較
メール本文のデザインと内容も複数のバージョンを作成し、クリック率を比較
→パーソナライズされた内容と、クリアなCTAを含むバージョンで最高のクリック率を達成
(2)ランディングページを最適化できた例
別の企業は、新製品のプロモーション用ランディングページのコンバージョン率を向上させるためにABテストを実施しました。このランディングページの最適化により、企業は新製品の販売数を大幅に増加させることができました。
- ランディングページの比較
ランディングページのヘッドラインとサブヘッドラインのバリエーションを複数作成し、どのバージョンが最も訪問者の興味を引くかをテスト
→具体的なメリットを強調したヘッドラインが最も高いコンバージョン率を示した - デザインの比較
ページ内での画像や動画の配置、フォームの長さとデザインについてもABテストを実施
→シンプルで直感的なフォームデザインが最も多くのコンバージョンを生み出した
HubSpotでABテストを行う際に起こりがちなミスとその回避方法
本セクションでは、HubSpotでABテストを行う際に知っておきたい注意点や落とし穴について解説します。
テスト期間が短すぎる
短期間では十分なデータを収集できず、結果が偏ってしまう可能性があります。最低でも数週間のテスト期間を確保することが重要です。
サンプルサイズが小さい
一定の規模のサンプルを集めるために、十分な訪問者数やメールの受信者数を確保するようにしましょう。
複数の変数を同時にテスト
ボタンの色とテキストの両方を同時に変更すると、どちらの要素が結果に影響を与えたのか分からなくなります。一度に一つの変数だけを変更し、各テストの影響を明確に把握するように心掛けましょう。

結果の分析時に統計的有意性を無視しない
結果が偶然の産物でないことを確認するために、統計的な検証を行うことが必要です。HubSpotには有意性を確認する機能も備わっていますので、適切に活用しましょう。
データの偏りに注意
データの偏りが生じると、テスト結果が正確に反映されず、誤った結論を導きかねません。そのためにもサンプルの選定に偏りがないかを確認しましょう。
(例)特定の曜日や時間帯に訪問者が集中している場合
その時間帯だけでテストを行うと偏った結果が出る可能性があるため、全ての時間帯や曜日をカバーするようにテスト期間を設定することが重要
テストと改善を繰り返しながら最適化していこいう
HubSpotのABテスト機能を活用してテストを行う場合、適切な期間とサンプルサイズの設定、有意性の確認、データの偏りに注意することなどが成功の鍵となります。
これらのポイントを守ることで、信頼性の高い結果を得ることができ、マーケティング戦略の最適化に役立ちます。ABテストを通じて得られたデータを活用し、継続的に改善して効果を高めていきましょう。